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執筆者の写真松本浩彦

急増のマスク皮膚炎で特に注意すること

今年初頭から、口周りの肌トラブルを抱えた患者さんが急増しています。病名は「マスク皮膚炎」。皆さんご想像の通りです。

症状は摩擦による、かぶれ・湿疹・かゆみ。マスクの中に息がたまることで、吹き出物・ニキビ。鼻の周りに脂漏性皮膚炎のような、赤み・湿疹などです。


これらの対処法は、大きく3つ。①顔に合ったサイズ、形のマスクを使う。②皮脂を取るために頻繁に洗顔する。③皮膚のバリア機能を高めるため、こまめに保湿剤を塗ること・・・です。

一時はマスクがなくて騒動にもなりましたが、今は普通に流通しています。自分の顔のサイズや形状に合わせたマスクを探すことは、皮膚の摩擦を防ぐために大切です。

②と③は矛盾するようですが、保湿剤を塗りすぎると、ニキビの原因になります。ところが洗ってばかりでは、肌のバリア機能が失われて皮脂欠乏症となり、こんどは肌荒れを起こします。

女性は化粧をしているため、頻回に洗顔をするわけにはいきませんが、マスクをする時は薄化粧で、できることならマスクで隠れる部分はお化粧をしない、というくらいの勇気も必要です。

ニキビの予防は洗顔が第一です。とはいえ保湿も、肌荒れ予防には欠かせません。 


特にマスクで覆われる部分は、こまめに洗顔し、すぐに保湿剤を塗って肌の潤いを保つ。なかなか難しいですが、マスク皮膚炎になってからでは治療が大変です。発症予防のために努力して下さい。

あと忘れがちなのが耳です。マスクのゴムで締め付けられると、頭痛の原因にすらなります。「顔に合ったサイズ」選びと、マスクをする前に顔だけではなく、耳の裏、マスクのゴムがあたる部分に乳液かクリームを薄く塗ると効果的です。

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