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  • 執筆者の写真松本浩彦

B型インフルエンザ流行中!

このところ厄介な症例が多くて、困っています。それはB型インフルエンザ。特に新学期が始まった今週から、また増えると予想しています。

どこが困るかと言うと、「熱があまり出ない」ことです。今年の初めに大流行したA香港型インフルエンザは、ガッと39度近い高熱が出て、慌てて医者に駆け込み、タミフルを処方してもらって、だいたい5日くらいで元気になりました。そのイメージがあまりに強過ぎたためか、37度前後でいつものカゼと違って、少し身体がだるいかな、くらいの程度で、医者にも行かず、薬局で薬を買ってきて飲むくらいで、無理して会社に行きます。で、それが1週間とか10日とか続いて、いよいよ身体がしんどくなって、初めて医者に行くのです。

そうなるともう手遅れ。たいていそういう場合は気付かないうちにB型インフルエンザにかかって、自力で治った方です。自力でインルエンザをやっつけたわけですから、その体力消耗の激しさたるや、元に戻るのに普通では2~3週間かかります。 まだタミフルやリレンザなどの特効薬が無かった十年以上前、インフルエンザは元の元気な身体に戻るのに一ヶ月かかる病気でした。特効薬ができて、初めて数日で社会復帰できる病気になったのです。

今年のB型インフルエンザは特に「ねちっこい」といいますか、症状が長引く傾向に感じられます。全身倦怠感はもちろん長引く微熱に、咳や鼻水。もちろん花粉症とは異なる、夜も熟睡できないほどの後遺症に悩まされている方の多いこと。 高熱が出ないからインフルエンザではないと勝手に思い込んで、医者に行かず自力で治そうとすると、あとで大変な「ツケ」を払う事になります。そんな患者さんが一日に二人くらいは来られます。そういう患者さんは、もうお顔を一目見れば分かります。疲れ果て、眼の力は失せ、話を聞く必要もないほどですが、まぁいちおう話を聞いてみるとやはり、一週間ほど前に37度ていどの熱が出たけど、売薬で押さえようとしても全然治らず、身体はどんどんだるくなる一方。私の身体、どうなったんでしょうか?という方ばかりです。

時間が経ち過ぎてているので、もう特効薬は効きません。点滴をして体力回復をひたすら待つだけ。 どうか皆さん、熱が高くないからと言って普通の風邪だと思いこまないで下さい。あとで払う代償の大きさを考えて、医者に行って検査を受けて下さい。 とにかく今、B型インフルエンザ流行の真っ最中なのですから。



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