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執筆者の写真松本浩彦

虫刺され(チャドクガ)にご注意!


今年はチャドクガという蛾の幼虫が異常繁殖していると聞きます。毛虫と言ったほうが分かりやすいと思いますが、今年は特にこのチャドクガの毛虫の針に刺される方が多いようです。

毒針毛というのですが、これに触れると激しいかゆみに襲われ赤い小さな発疹ができます。刺されてすぐの場合もあれば3日から一週間ほどで発疹が出ることもあるため、余計に診断が難しくなります。

発疹は刺された周囲に手のひらほどの範囲で小さな赤い点が多数出現し、強い痒みをともないます。


数日でいったん消失するのですが、またしばらく経って、アレルギー反応がおこり、今度は体中に発疹が出る場合もあります。発熱や目まいを生ずることもあり、3週間近く症状が続くこともあるので、非常に厄介な虫刺症といえます。さらにチャドクガは幼虫時だけでなく、羽化して蛾になっても毒針毛を持っているため、毛虫に触れた覚えが無いのに、という患者さんが多いことも特徴です。

幼虫はお茶の木、サザンカやツバキなどの木に多く居るので特に注意して下さい。もし刺された場合は決して擦ったり掻いたりせず、患部にセロテープを貼って剥がし、できるだけ毒針毛を取り除きます。そのあ と石鹸でよく洗って、抗ヒスタミン剤かステロイド剤の軟膏を塗って下さい。もちろん、皮膚科の受診は忘れずに。

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