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執筆者の写真松本浩彦

若いうちのスキンケア

老いも若くも、高価な化粧品を使う必要はないと思います。

私はよく患者さんにこんな話をします。

化粧品って、けっきょくは絵の具ですよね。 

海外には「ルフラン」とか「ウィンザー&ニュートン」なんていう、16世紀くらいから続く老舗の油絵具のメーカがあるんですけど、青色の一番高い奴なんかは注文生産で、15cc入りのチューブで一本で5万円するんですね。

15ccって言ったら子供用歯磨きくらいのサイズです。

何号もあるような、そう、畳くらいの大きな絵を描いたら、片隅にチョロチョロっと塗ってハイ、5万。くらいの量ですよ。

ウィンザー&ニュートンなんて、シャガールやピカソが使ってたって言うような絵の具ですよ。

じゃあそんな高い絵の具買ってきても、ワラ半紙に描いてちゃあ、誰が観たって、絵の具はウィンザーニュートンだ、なんて思わない。

だからプロの絵描きさんは絵の具よりもキャンバス、つまり描く紙にこだわるのですよ。

で、化粧品のお話に戻りますが、

いくら高級な化粧品買ってきたって、お顔がワラ半紙みたいにシワまみれのシミまみれじゃあ、絵の具代のムダってもんで、絵の具よりキャンバス、つまり化粧品よりも貴女のそのスッピンがどれだけ綺麗かで、絵の良し悪しは決まるんです。

逆に言うと、紙が良けりゃあ安物の絵の具で描いても、良い絵に見えるんです。

なら化粧品にお金かけるより、スッピンにお金かけましょうよ。

これで全て判って頂けるでしょうか? 

甘やかすとか、効かなくなるとか、それ以前に、高い化粧品を買う目的をもう一度考え直して下さい。

人に綺麗に観てもらうためでしょ? これが答えです。

じゃあ医療美顔はどうか? 

人間は様々な環境因子によって障害を受けたDNAを修復する能力が、30歳から35歳くらいを境に一気に低下します。

そこからはもう、1分1秒、老化していくのです。

医療美顔というのは「科学の力を借りた、老化との闘い」です。

闘いというよりは「追いかけっこ」ですね。

美顔に留まらず、医療美容の全ては、その追いかけっこの伴走者なのです。

どこまでアガくか、どこで諦めるか…。

それを決めるのは貴女であって、医者があれこれ言う問題ではないと思っています。

アガくと仰るなら、とことんお付き合いしますし、諦めるなら、それは貴女の決めた人生ですから、私は引き止めたりはしません。

シミの予備軍が沢山いる?

その通り。

それを好き放題させておくか、モグラ叩きのように出て来る先から叩き潰すか、それも貴女が決めれば良いことで、私はそのお手伝いをしているだけだ、そう思っています。

 

だいたいうちのクリニックに美顔を求めて来られる方は40歳前後。

今の日本の女性の平均寿命は87歳。

ということは、貴女はこれからまだ50年近く生きるのですよ。

そんなに焦ってどうします?

先は長いのですから、デンと構えて、ゆっくり「美」を追い求め続けないと、どこかで息切れします。

このシミを今日取れ、来週までにこのシワを無くせ…無理を言っちゃぁいけません。

まだ貴女は、人生の折り返し地点すら越えてないのです。

今から焦ってて、この先どうします?…。

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