こんにちは。数年前のブログにも膀胱炎について書きましたが、
最近膀胱炎で受診される方が多くいらっしゃいます。
そこで今回は久しぶりに膀胱炎についてお話したいと思います。
まず、膀胱炎の症状として
・残尿感
・排尿時痛(特に尿の終わり)
・頻尿、尿意切迫感
・血尿、尿のにごり、においがきつくなる
などがあげられます。
これらは膀胱炎の診断は尿検査をすればすぐに分かるので、
内診の必要はございません。
膀胱炎は圧倒的に女性の罹患率が高いのですがその理由をご存知ですか?
女性の尿道は3~4cm、男性は約18cmと男性に比べ短く、
菌が膀胱に入りやすくなっています。
また、肛門と尿道の距離が近いことから、肛門付近の菌が尿道に入りやすいのです。
普通であれば、排尿することで菌を洗い流すことができるのですが
免疫力が低下していたり、尿を長時間我慢していたり、不衛生な状態が
続いてしまうと、膀胱に菌が溜まってしまい、膀胱炎を引き起こすのです。
膀胱炎の治療として、まずは抗生剤を内服していただきます。
このとき、症状がよくなったからといって自己判断で
内服をやめてしまう方が多いのですが、必ず医師が処方した抗生剤は
飲みきるように心がけてください。再発の原因にもなります。
(再発で来られる方も多いです)
それから、予防としては
・水分を多めにとる
尿量を増やしましょう。普段からお茶やお水を多めに飲む習慣をつけましょう。
・排尿を我慢しない
我慢して尿が膀胱にたまる時間が長くなると、それだけ菌が繁殖しやすくなります。
外出時などには、前もって排尿を済ませておきましょう。
・過労や冷えに注意する
過労がたまったり、からだが冷えたりした時に膀胱炎は起こりやすくなります。
冷房のきき過ぎには注意が必要です。
・入浴や下着交換はまめに
身体を清潔に保てば、膀胱炎は起こりにくくなります。
・排便後,前から後ろに拭く
肛門部にいる菌が尿道口につきにくくなるよう、前から後ろに拭くようにしましょう。
洗浄機能付き便器も上手に使えば膀胱炎予防に有効です。
・性行為のあとは、すぐに排尿する
性行時には尿道口に細菌がつきやすく、膀胱炎を発症させる重要な原因です。
重症化させないためにも、早めの受診をおすすめしますので
少しでも気になることがあれば、いつでもご相談くださいね♪