高尿酸血症から痛風に
痛風は、血液中の尿酸という物質が多くなり(高尿酸血症)、関節内に結晶を作って、多くは足の指のつけ根に激しい痛み(痛風発作)を起こします。発作時は鎮痛剤で痛みを押さえますが、根本的には血中の尿酸を減らさねばなりません。高尿酸血症が続けば、腎臓病や心筋梗塞、脳卒中の原因にもなります。痛風の発作が出ていないから大丈夫と思って、薬をサボっていると、後で大変なことになります。
尿酸のもと「プリン体」
尿酸の元となるのはプリン体という物質で、これはレバーや干し魚などに多く含まれます。ですが尿酸の約2割がプリン体から造られ、残り8割はブドウ糖から合成されますので、高カロリーつまり糖分の多い食事が高尿酸血症の一番の原因となります。食べ過ぎはもちろん、果物の過剰摂取も尿酸値を上げる大きな要因です。