運動してもなぜ太ってしまうのか?
それは簡単、消費カロリー以上に食べるからです。
チョコチョコチョコチョコ、つまみ食いしてませんか。
要は「間食」です。
絶対に、食べてます。
振り返ってみてください。
「一日のうちで小腹が空いている時間がどのくらいあるか」と。
たぶんほとんどない筈です。
小腹が空いたら、いや、空く前に、何かちょこっと口に入れる。
そういう食生活の筈です。
よく覚えておいて下さい。
「人間は小腹が空いている時に痩せていく動物」なのです。
言い換えれば、1日のうちで小腹が空いている時間が長い人ほど痩せている。
人間が一日で消費するエネルギー、いわゆる総カロリー量ですね、 そのうち9割は基礎代謝で消費されます。
心臓が動いたり、呼吸したり、物を考えたり、全てエネルギーを使います。
つまり、寝てても消費されるエネルギー量が基礎代謝です。
一方で運動、つまり走ったり、フィットネスクラブで汗を流したり、ウォーキンングしたり、 そんなことで消費されるエネルギー量は1日の総消費エネルギーの1割に満たないのです。
要は「運動したって痩せない」ってこと。
食べたら一緒です。
それどころか中途半端な運動は、むしろ飯を美味くするだけ。
1時間のウォーキングで消費されるエネルギーはイチゴ大福1個分です。
30分かけて歩いて和菓子屋に行って、イチゴ大福1個買って、また歩いて帰ってきてそれを食べて、ようやくチャラ。
もっと言いましょうか?
「4時間連続縄跳び」まず無理ですよね。
でも、もしできたとして、消費するエネルギーは「きつねうどん一杯分」です。
貴方はどっちを選びますか?
4時間連続で縄跳びするか、きつねうどん1杯を我慢するか。
当院の肥満外来に通っている患者さんには、運動は禁止しています。
運動すれば必ず自分にご褒美を挙げたくなります。
「今日は2キロも走ったから、ちょっとくらい食べ過ぎてもいいか…」と、自分で自分を正当化してしまうから、運動は厳禁なのです。
運動よりも、まずは間食をやめてみてください。