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執筆者の写真松本浩彦

コラーゲンとビタミンC、のむ?ぬる? ~1~

夏の紫外線で痛めつけられるため、 秋冬にもお肌の状態が悪いという方は多いと思います。

私はよく、お肌の構造を説明するときに、卵の殻に例えます。 一番外側の角質層は卵で言えば外の硬い殻の部分。その下にゆで卵を剥くときにはがし辛い、あの薄皮の部分がありますね。 それが表皮です。 その下にまた真皮層というのがあるのですが、 今回は真皮の話はちょっと置いといて、角質層と表皮について考えてみましょう。 アトピー性皮膚炎などの患者さんでよく見かける、「赤剥け」のような肌、 これがまさに一番外の硬い殻がなくなった、薄皮一枚の状態の皮膚です。 冬の寒さと乾燥にさらされ続けたお肌はこれに近い状態になっています。 寒気と乾燥という二つの要因は、それだけでこの角質層をはぎ取る、 もしくは脆弱化させるに充分なのです。

この一番外の、硬い鎧のように皮膚を守ってくれている、 卵でいえば殻の役割をしてくれる角質層がなくなっている状態では、 ごくごくわずかな刺激に対しても防御力が発揮できません。 たとえば、春先の柔らかな紫外線や、水道水に微量に含まれる塩素など、 通常なら何でもない刺激にも耐えられないのです。 これがさらにお肌のトラブルを、連鎖的に引き起こしていくということは、 皆さんももうおわかりでしょう。 ではどうすればよいのでしょうか。 次回、お話させていただきます。

 

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